AO200 MKII
S.M.S.Lの2.1chパワーアンプ。
Infineon MA5332 : 2022年にリリースされて以来、音質面での評価の高い省エネ・パワーアンプ用IC であるMA5332を採用
多様な入力: バランス(XLR)、アンバランス、Bluetooth 5.0、USB
出力: スピーカー出力、サブウーファー出力(RCA)
イコライザ機能つき
XLR入力での感想
中高音にクセがあるので、音源を選ぶ。(ただし、通電時間は1日程度。そんな変わるものとは思ってないけど。)
ストリングスの響きが硬い、管楽器に近いというか金属的な音色になる。許せないレベル!!
ボーカルも少し硬く感じる。あと、フォーカスが甘いというか、太い音になる。こちらは許容範囲。
情報量は多いし、S/Nも良い。
音量は、個人的に十分。
アンプ比較
Rotelアンプとは、56くらいのボリュームで音量をあわせた。AO200の方が音量にまだまだ余裕がある。
真空管アンプ(ソフトンModel8-300B)との比較では、断然真空管の方がバイオリンの音色や響きがよいので、比べると残念感あり。 その他
BluetoothはiPhoneからだと音質落ちるのは当たり前として、何か音に味付けしている感じする。RCA(アンバランス)との違いはよく分からない、他のアンプとの違いが大きすぎて、どうでもいい感じである。
筐体が少々熱を持つが、人肌+αで、RMEのDACや、MacBookの方が熱い。この点は気に入っている。ROTELや真空管アンプは、聴きたくなったときだけ電源を入れるのに対して、サブのアンプは在宅時や休日に常時稼働させたいので。
音質以外の良くなかった点
リモコンがRMEのDACと混線する。RMEの液晶パネルに、これまで一度も目にしたことのない機能がON/OFFされたと表示されて、RME側では該当設定メニューがどこにあるのか分からず、Factory Defaultで戻す以外に戻す方法がなさそうなところが、とても困る。AO200 MKII側の設定項目はほとんどないので、リモコンの電池抜けばよい。幸いなことに、RMEのリモコンは、SMSLの設定を変えない。
SMSLのリモコンでON/OFFされる機能のひとつがMUTEだったので、これはRMEリモコンにボタンがあるので試すと、SMSLアンプのMUTEは変わりません。RMEのリモコンは信号強度がSMSLのリモコンに比べて弱く、本体側の受信感度はRMEがよくSMSLが悪いという感じです。
サブウーファーのカットオフ周波数は50Hz固定。試さなかったけど、小口径フルレンジとあわせるのに苦労しそう。
感想まとめ
中高音の硬さが気になる。クラシック音楽を聴く気にならない。
今後の対応
AO200 MKIIは、一旦お蔵入りにして、念のため暇なときに通電して様子を見ることにした。あと、不良品かもしれないので、さらに暇なときに測定する。
次の選択肢
Topping PA5をサブアンプに使う。
サブウーファーの使い方を思いついた。PA5は、DACからバランス接続なので、DACから並列でRCA出力をサブウーファーのアンプに接続。(他のRCA接続のアンプでサブウーファー使うには、分岐するなどする必要あり。)
(将来) DSP型のチャンネルデバイダと必要数のパワーアンプを加える。最初はサブウーファー制御だけかも知れないけど、柔軟にシステムを組めるので、マルチウェイなスピーカー構築するときに使えていいかも。(他のパワーアンプとの切り替えどうするか考えてないけど)
どうでもいい購入経緯:
中古で入手したATOLL IN 100seのパワーアンプ部が、Alpair5Gの試聴中に故障し、高音にがさごそとノイズが乗るようになった。このアンプは、音質的にはプリ部もS/Nが悪くいまいちなサブアンプという位置づけながら、使い勝手がよいために、常用してきたのだけど、ついに引退させることした。 使い勝手という点では、サブウーファー出力やボリュームつまみがあれば、パワーアンプでも良いので、今どきの2.1ch対応の中華アンプでも良く、ATOLLアンプのようにフルサイズよりもコンパクトな方が嬉しい。
というわけで、ちょっと前にBluetoothアンプを探していたときに評判の良かったS.M.S.L. の AO200 MKIIにした。
それでAO200 MkIIの音量を調べたかったが、音が小さいという不満を述べているブログに巡り合わなかったので、えいやと注文した。音量をあわせられないのであれば、都度DACのボリュームであわせれば良いのだ。
Topping PA5にはアンバランス入力がないので、AO200 MKIIではバランス接続とアンバランス接続を比較する予定で、Amazon製の安いXLR(メス)-XLR(オス)ケーブルを注文した。(PA5はTRSコネクタなので、ケーブルをそのまま使い回せないのが残念) 明日には、Amazonの受取りスポットに届くらしい。忙しくてすぐに受取りにいけるかわからないが楽しみ!
PA5(Texas Instruments TPA3255使用)をメイン環境につなげてみた。良い音していて、正直満足している。AO200 MkIIはどうだろうか。
AO200 MkIIが届いたので、慣らし運転中:
最初の印象は、ちょっと残念な音。
中音は、エッジが効いてくっくきりしているが、魅力が足りない。
低音は粉っぽくてコクも香りもないコーヒーに似た印象。
1時間ほどして、響きがしっかりしていて、リアルっぽく感じます。なので、リアルっぽさ以外の印象が通電中に変わって欲しいと祈ってます!
低音が弾むように感じられてきたかも。これは期待できるかも!
でも、低音過多な感じでBassを-5dBに下げました。(慣らし運転後に戻しました。-3dBくらいに下げるときもあります)